東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 安田火災美術財団奨励賞展にて

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
安田火災美術財団奨励賞展にて

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館とは

新宿の損保ジャパン日本興亜本社ビルの42階にある美術館。
もちろん、一般の方も入場できます。
落ち着いた雰囲気で、重厚な感じです。
東京都心の雄大な眺望が特徴的。
都庁のような景観の良さも売りのひとつですね!
もともとは、安田火災が文化貢献として展開していた美術館。
独自の女性像と幅広い行動力をもって洋画史上に名をはせた
東郷青児さんの作品が多いです。

東郷青児とは

本名は東郷 鉄春といい、洋画家として一斉風靡しました。
フランス政府から芸術文化勲章、
日本では、勲二等旭日重光章も受賞。
1978年になくなられています。
二科展のPR、普及について、大きな功績があり、
二科展のドン、と呼ばれたこともあります。
画風は、甘美な女性像が有名ですね。
1921年から7年間フランスに留学。
リヨン美術学校にて学び、
あの、ピカソらと交流したといわれています。
http://www.sjnk-museum.org/collection/togo

安田火災美術財団奨励賞展のレビュー

月を見るための椅子:金属で作られたオブジェ

物を見る場所。月はどこからでも見ることができる。しかし、あまりにも存在が当たり前過ぎてその価値を感じることは難しい。当たり前の事物。太陽、雨、友達、自分、恋人…。自分を構成していて、いつも支えてくれているもの。それがわからなくなって、大事なものを見失って、自分の想いからいつも遠くに置いてきた。今、改めてその価値を感じよう。大事なものはすぐそばにあるんだ。回りを見まわせばすぐに見つかるだろう。見えにくい場所にあっただけだから。無くしてはいけないものだ。その存在に気づかせてくれる、そんな椅子をいつも心の中に持っていよう。

HIBIKI:キャンバスに黒、紫、銀色などで描かれた抽象画

流れる時間。広がる宇宙。ただ通り過ぎてしまうものと思えないとき。一瞬の大事さ。自分が日々生きていることを知る。自分の目が抽象画へと向いている。見る側に求める、考えることを求めている。全ての人が同じ絵を見ても同じ感想、意味を持つはずがない。好き、嫌い、きれい、汚い…。そこには人々そのものの姿があり、気持ちを持った人々の姿がある。人が考える時、人は人としての存在を確立する。抽象画とは人の存在を刺激する絵画である。

旅の前日:青を基調とした絵画

作者が描きたいと思うもの。彼らには何を伝えたいかを一人一つずつ持っている。そして、それを強要することなく、見る人に自由に判断させている。芸術家とはそういうものなのであろうか。全て見る側にゆだねる。こういう意見もあるのだと示すだけ。しかし、その意図を人々に伝えることは難しい。それぞれの解釈が違っている。伝えることの意味、必要性、その先に何があるか。芸術の向上。ただこれだけか。いや、芸術は人を動かすことができるはず。視覚の面からではなく、方向性を持ったもので…。人々の向上のため?一体何のため?

2000年8月29日

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
住所:〒160-8338
東京都新宿区西新宿1丁目26−1 損保ジャパン日本興亜本社ビル
電話: 03-5777-8600
http://www.sjnk-museum.org/