一青 窈(ひとどよう)の「もらい泣き」が冬とリンクする

一青 窈の「もらい泣き」という曲。

冬は、このメロディと声に心を動かされている。一青 窈(ひとどよう)のなんともきれいな歌声で、まるで今にも泣きそうになることすらある。切ないんですよね。なんかしみじみ。

私がこの声に始めて会ったのは、シャノアールという喫茶店だった。ちょうど持っていた文庫本、確か「深夜特急」沢木耕太郎さんの本を読み終えて、帰ろうかと思っていた、そんなときだった。

たまたま一青 窈(ひとどよう)の「もらい泣き」がかかり始めたのだ。

帰りがけの僕は席を立った。

瞬間、隣に座っていた女の子が目に入った。彼女は覚えていなかったかもしれないが、僕ははっきりと彼女のことを覚えていた。もう10年近く前。僕が始めて抱いた人だった。そして僕が始めて、大きく失恋した人でもあった。彼女を見て、動揺した僕だったが、気づかれることさえ恐れて、僕はその場を音もなく立ち去った。

そのとき、なぜか、この一青 窈(ひとどよう)「もらい泣き」が頭の中にインプットされた。そして、何度も何度も頭の中を「もらい泣き」がリフレインした。彼女の顔を思い出す代わりに、彼女との思い出を振り返る代わりに。何度も「もらい泣き」が流れていた。それ以来、僕は「もらい泣き」にハマッテイル。

一青 窈の「もらい泣き」が冬にリンクする。