可動堰と住民運動 

可動堰とは、扉の開閉によって、川の流れを制御する堰(せき)のことを言う。洪水時には堰を取り払い、水の流れを円滑にする。

固定堰だと、洪水時に河川の水位が急上昇する「堰上げ」と呼ばれる現象が生じ、堤防決壊を招きやすい。それに対して、可動堰はその欠陥を補うことができる。

吉野川第十堰は大正12年に完成した固定堰で、建設省は災害防止の為可動式への変更が必要としているが、反対派の住民は、堤防のかさ上げで対応可能と主張している。そのため論議は平行線をたどっている。

僕のような東京人には、このような住民運動がどのような意味を持つのかはわからない。

けれど、その土地に住む人間にとってはかけがえのない問題だ。例え、住民運動が非合理的であっても、それは彼らの考えで、その土地に住む人々にとって、住民運動で守ろうとするものはとても大切なのだ。だから、反対ばかりするのではなく、僕らは意見として述べるに差し止めるべきだ。反対して、無理に変えさせては地方自治の原則が壊れるような気がする。


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