傷ついて、成り立つ人間関係

エッセイ

傷ついて、成り立つ人間関係

不可思議なもので、傷がないものの方が壊れやすい気がする。例えば、古ぼけて文字盤に傷が入っている時計はなかなか壊れない。買い換えようと思っているのに、なかなか壊れない。しかし、傷のないぴかぴかの時計はなぜか急に動かなくなることが多い。特に、デートの時に多いことだが(笑)。マーフィーの法則みたいなものがあるのかもしれない。

人間関係でもそうだが、傷がある方が壊れにくいような気がする。お互いにその関係にいろいろなことがあって、傷があればこそ、人は寄り添い、仲を深めあっていけるような気がする。傷があるからこそ、共感できることも増え、認められることも増えていく。時間があればあるほど、その絆が強固になっていくのも、それゆえかもしれない。そう考えると、人間関係も傷ついてこそ、成り立つものなのかもしれない。そこから派生して思うことは1つ。いかに積極的に、人間と交わっていくか。壊れても、コミュニケーションをとり続けるかが大切な気がする。