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初雪の味わい

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」END

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」END 「ねえ。浩介? 何でコンパなんかに来たの?」 「お前だって」 「私は久美子に頼まれたの。どうしても、どうしても来てくれって」 「俺もだよ。洋次に来い、来いってせがまれたの。来なかったら、ノート貸さないからなって、脅してまでだぜ」 「ふふ。私たちって、似たものだね。友情をすごく大事にしちゃうんだね。でも、そういう浩介が好きなんだよ。最初は超むかついたけど、 […]

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」4

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」4 ため息を深呼吸に変えた僕はテーブルに肘をついた。そして、コートのポケットからタバコを一本取り出して、居酒屋のマッチで火をつけた。マッチの火が冷えた手先をほのかに暖めてくれる。 ついさっきまで、久美子とじゃれ合っていた瑞恵が僕の方に座り直した。そして、わずかに身を乗り出してきた。 「ねえねえ、飯田君って、モテルでしょう? 顔は保坂尚輝っぽいし、背も高いし。しゃ […]

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」3

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」3 「どうしたの?」 「え、いやね。入り口のところにいた店員さん。見たことあるなあって、ふと思っただけ」 「なんだ。ははは」 2人の女の子達はケラケラと笑いだした。つられて、みっちーも洋次も笑い出す。笑っていないのは、僕とひかりだけ。こんな形で2人ぼっちにならなくてもいいよ。泣き笑いに近い形で、僕も低めの声で笑う。 「なあ、みっちーは決まった?」 「ああ、決まっ […]

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」2

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」2 段取りのよい洋次は座敷の個室を用意してあった。しかし、冬場の座敷は面倒なことが多い。特に女の子はブーツを履いていることが多いので、ブーツを脱ぐのに悪戦苦闘することが多い。ひかりも例外ではなかった。茶褐色のロングブーツを脱ぐのに、座敷の入り口でかなり手間取っていた。自然と、最後尾を歩いていた僕がひかりの横に並んで靴を脱ぐことになる。 「手伝っちゃうか」 僕はひ […]

プチ幸せに!恋愛小説「初雪の味わい」1

恋愛小説「初雪の味わい」ト書き テーマは”初雪”です。平和な感覚を思い出す小説です。読むと、プチ幸せになる感じです。読者を裏切らない展開性があるからです。現実にこういうのがあっても良いんじゃない、という発想が浮かぶでしょう。 恋愛小説「初雪の味わい」1 ちらりちらりと。対角線の位置に座っているひかりに目を向ける。その瞬間だけ、僕とひかりは目を合わせた。ひかりの目は淋しそうなようで、僕を阻害するよう […]